1.嫌な仕事を断ることの重要性
弁護士の仕事のストレスを溜めないためには、自分が引き受けたくない仕事や嫌な仕事を断れるようになることが大事だと思います。
嫌な仕事とは、例えば自分の場合だと、処理方針が自分と全く合致しない依頼者や、非常に不誠実な依頼者、虚偽を述べる依頼者等の仕事です。
弁護士の仕事のストレスの一因は、自分には合わない、やりたくないと感じていながらもやむを得ずにうけてしまった仕事にあると思います。そういう仕事は解決まで時間がかかることも多く、長時間強いストレスに晒されることになります。
そして、弁護士としてある程度経験を積んでくると、一度相談を受けただけでだいたいその仕事を受けてよいかいけないかは分かるようになってきます。
このときに大事なことは、こうした仕事をきちんと断ることになります。
こうした仕事をうけないだけで、弁護士の仕事のストレスは私の感覚として80%くらいは減ります。
2.嫌な仕事を断る自由を得るためには、安定した事務所経営が必要
嫌な仕事を断るためには、弁護士サイドにも余裕が必要です。
すなわち、
事務所経営などしていると、毎月の多くのキャシュが必要になるので、嫌な仕事であっても事務所経営のためにうけざるを得ないということもあります。
これは、私も開業当初のほうは、仕事もお金も無い状態でしたから、嫌な仕事とわかっていながら修行だと思って受けていた時期があるので、わかります。
そういう経験を積んでいくと、いかに自分にとって嫌な仕事を受けないというようにするかが大事ということがわかってきます。
そのため、「嫌な仕事を断る」ということを言うだけなら簡単ですが、そのためには弁護士サイドにも余裕が必要です。ここでいう余裕とは、その仕事を断っても、別の仕事が取れるという安心感があることです。
安定した事務所経営として集客やマーケティングを行ない、毎月、一定の数の問い合わせや相談が発生していると、嫌な仕事を断っても、別の仕事が取れるという安心感があり、余裕が生まれていきます。
したがって、嫌な仕事を断る自由を得るためには、安定した事務所経営が必要といえます。
3.まとめ
自分も含めて、事務所にいる弁護士やスタッフを強いストレスに晒せないためにも、嫌な仕事を断ることが重要で、そのためには安定した事務所経営が必要になります。
今後も、安定した事務所経営が出来るようにいろんな施策に取り組んでいきたいと思います。