以前こんな記事を書きましたが、最近思うのが、事務所経営をしていくためには、
受任率がすごく大事ということ。
■受任率の重要性
平均単価を同じと仮定した場合、
受任率が20%から30%に上がると、売上が1.5倍になり、
受任率が20%から40%に上がると、売上が2倍になります。
なので、数%受任率を改善するだけでも事務所経営は大きく改善していきます。
しかも
受任率をあげていくということは、広告費がかからない方法でコストもかからない方法なので、事務所の生産性を上げていくためには、一番よい方法かと思います。
他方、
受任率が低いままに、集客に力を入れていっても、ザルで水をすくう形になるため、多くの相談をこなしてやっと仕事になるという状態になってしまいます。そのため、受任すべき案件をしっかり受任できるようにした上で、集客をしていく必要があると思います。
集客は、最悪、広告費というお金をかけさえすればできてしまいます。しかし、受任がザルだと、ものすごい数の集客をしなくてもならなくなってしまい、多くの新規の問い合わせの電話がかかってくるためオペレーションが大変になります。加えて、使った広告費を回収するために、たくさん働かなくてはならなくなります。
受任率が低いままに、集客に力を入れるというのは、逆に生産性が悪くなるという状況を作りかねません。
それよりも、受任すべき案件をきちんと受任していったほうが、広告費をかけなくて済むし、新規の問い合わせの電話に対応するオペレーションも大変にならないので、非常に生産的に事務所運営をしていけることができます。
■受任率を上げる取り組み
受任率に関しては、事務所で出来ることも少しはありますが、相談を担当する弁護士の意識やスキルによるところが大きいといえます。
なので、受任率をあげていくためには、所属する弁護士の意識を変えていくことや教育も必要になってきます。
受任率をあげていく取り組みとしては、
①受任をしやすいようにツールをそろえたり
②受任率をあげていく教育、研修体制を整える
という形になるかと思います。
うちの事務所でやっている具体的な取り組みについては、また紹介させていただきます。
今日は、事務所経営では、受任率を上げていくことがすごく大事という話をさせてもらいました。