ふくい総合法律事務所 所長ブログ

このブログは、福井県福井市にある法律事務所の所長弁護士である小前田が日々の業務や勉強の中で得た知識や経験をシェアするためのものです。

大手法律事務所でアソシエイト弁護士が干されたらどうなるか?がわかる記事

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gendai.ismedia.jp

今日は興味深かった記事の紹介です。

 


ニュースのコメンテーターとしてよく見る山口真由さんの記事。山口さんが大手法律事務所でアソシエイト弁護士として働いていたころの挫折を書いた記事が、とても生生しくて印象的でした。

 


アソシエイト弁護士はサラリーマンではなく、個人事業主で、パートナー弁護士から仕事を振られないなったら、経済的にも精神的にも、その事務所に居られなくなってしまう。これが、事務所で『干された』状況です。

山口さんがアソシエイト弁護士として干されていく状況をかなり生生しく書いており、思わず一気に読んでしまいました。

 


これまで、山口さんのことはよくニュースでコメンテーターで出ている人くらいの印象しかなかったのですが、こんなに大変な体験をされていたのですね。

山口さんの経歴を見ていると、非の打ち所がない経歴で相当優秀なのだと思います。

そんな人でも大手法律事務所では干されてしまうというのは、とても厳しい世界ですね。

 


正直、自分がこのような大手法律事務所に入っていたとしてら、能力不足で、すぐに干されていただろうなと思います。自分にはアソシエイト弁護士としての適性は全くないことを自覚しておりますので。そもそもまかりまちがっても大手法律事務所に入所できることはなかったですが。

 


山口真由さんの経歴はちょっと調べればいろんなところに書いてあるので、どこの大手法律事務所で働いていたときの話はすぐに分かってしまいますね。大手法律事務所のアソシエイトが干される話というのはよくある話で個人的には聞くことはたまにありますが、所属していた法律事務所と関係もあって、このようにメディア記事で大々的に書かれることは少ないかと思います。弁護士の世界は狭いですからね。

 


山口さんは、現在は、信州大学特任教授をしていて、メディアでの仕事も多く、元の事務所との関係を気にする立場ではないから書けた内容かと思いました。

 

こういう記事を紹介しましたが、別に大手法律事務所を批判する気持ちは全くありません。大手法律事務所がやっている大手企業をメインのクライアントにする企業法務の分野は、プロ野球や将棋等と同じような実力主義の世界ですから、厳しい世界になるのは必然といえます。実力がないと判断された場合、退場せざるを得ない世界なのです。

 

大手法律事務所に入れる能力のある方は挑戦してみるのは個人的にはとてもよいと思っています。こういう大手法律事務所に入るのは、基本的には若いうちにしかできませんので。

一度入れれば、どこかで挫折したとしても、そこで培った経験や知識・ノウハウ等は必ず自分の将来に役立つと思います。

若い人には、厳しい世界であることを覚悟して、ぜひともチャレンジしてほしいです。