ちょっと前のニュースですが、司法試験受験者は今年は4,226人しかいないようですね。
司法試験の受験者数は毎年減ってきています。これで昨年と同じ1,500人合格ということになれば、かなりの合格率の高さですね。
逆にいうと、若い人に法曹になりたいという人は相当減っているということかと思います。
私はこの状況は、今が司法試験受験のチャンスだと思っています。
大学生の人で将来やりたいことが決まっていないのであれば、今なら絶対、弁護士になったほうがいいよとアドバイスしていると思います。これだけ受験者が減っているのであれば、司法試験にかなり合格しやすいからです。
まず、時代が進んで行っても、弁護士の仕事は絶対になくならないといえます。もちろん、ITやAIの発達で仕事のやり方などは変化してくると思いますが、法治国家である日本で法律や紛争を取り扱う弁護士の仕事が無くなるわけがありません。
弁護士の仕事は、スケジュールを自分で調整しやすい、働き方を選べる、取り扱う分野を選べる、公益活動もできる、日本全国どこでも仕事ができる、個人でも組織でも働ける等、かなり自由な働き方ができるのが魅力だと思います。
あと、稼ごうと思えばそれなりに稼ぐことも他の仕事に比べれば難しくないと思います。同世代の一般的なサラリーマンや公務員より稼ぐというのは全然難しくないです。
もちろん、弁護士は、ベンチャー経営者のようにIPOや事業売却で一気に何億も稼ぐような大きなお金の稼ぎ方はできませんが、安定して毎年それなりに稼ぐということができるのも魅力です。定年もなく、自分の頭と体がきちんと動くまで仕事を続けることもできます。
弁護士の仕事は、基本的に人の紛争に入っていき解決することであり、その仕事をすること自体が社会貢献や社会正義の実現に繋がるものです。そのため、関係者から感謝もされるので、やりがいがある仕事です。
かなりのストレスもありますが、それだけ充実感のある仕事だと思います。
ここまで若い人に、法曹の人気が無くなっているのは、「弁護士が食えない」というネガティブなニュースが繰り返し流されてきたからだと思います。
しかし、修習生の就職難という状況はとっく改善されて、今は売り手市場で、むしろ修習生の側が事務所を選べる状況になっています。自分のまわりで、食えていない弁護士など一人もおらず、みんな生き生きと弁護士活動をしています。
「弁護士が食えない」というネガティブなニュースで出てくる極端な事例を、弁護士全体に一般化して報道するのはどうなんだといつも思っています。
ネガティブなニュースが多いことから、あえてこのブログではポジティブな記事を書いてみました。
個人的には、法曹界もネガティブなニュースを出さないようにして、もう少し法曹の魅力をアピールしてもよいと思っています。
まとめると、弁護士の仕事は魅力があるし、今後も絶対に仕事はなくならないので、司法試験受験者が少ない今は、司法試験を受けるチャンスだと思いますという話でした。