人間、収入が上がると、それに合わせて支出も増えてしまいがちです。
ただし、収入があがったからといって、安易に生活レベルを上げてしまうのは危険です。
年収1000万円以上あっても、全然貯金が無い人というのは結構います。
たとえ年収1000万円以上あっても、外車に乗ったり、高級な外食を繰り返したり、豪華な家を買ったり、無駄な保険にたくさん入ったりなどなどしていれば、まったく貯金はできません。
仕事柄、見た目は派手に生活しているようにみえるけど、実は借金まみれという人をたくさん見てきました。
収入が増えたからといって、安易に生活レベルをあげると、増えた収入以上に支出が増えているということがよくあります。
また、一度上げた生活レベルは戻すのが大変です。収入が落ちたりすると、一気に家計が崩壊してしまいます。
自分で考えてみても、司法試験を受けていたころの自分はとにかくお金がなかったですが、弁護士になってからそれなりに自由に使えるお金も増えて、それで安心して散財していたという時期もありました。最近は反省してできるだけ身の丈にあった生活をするようにしています。
人間は、収入が増えると、なにもしないと自然と生活レベルは上がってしまうものなのだと思います。
そのため、借金関係の依頼者と話をするときは、生活レベルをあげすぎないことを大事ということを、繰り返し話をさせていただいています。
幸い、今の日本で生活していくのであれば衣食住はかなり節約しようと思ったらできるし、エンタメ関係もスマホがあればお金をかけずに楽しむこともできます。お金をかけなくても人生を楽しむスキルはあったほうがよいと思います。
あとは、マスコミやネットで流れている情報というのは、往々にして企業のマーケティングですから、それに乗せられないことも肝要です。
自分にとってしんどくない生活ができているのであれば、収入が増えたからといって、そこから安易に生活レベルをあげすぎないということは大事です。